遠投サビキに掛かったサヨリを取り込み中、2匹のヒラマサが追尾してきて
磯際で食いつくシーンを隣で目の当たりにした。
あれは小学5~6年のころだったと思う。
ヒラマサは反転すると、竿先を海面に突き刺さし、あっさりと水糸を引きちぎって去っていった。
それ以来サヨリに対して“食われる者”としての存在感が、僕の中で大きくなった。
20cm。
シンキングなのだが、後方重心なので、リトリーブすると浮上する。
活躍の場は水面直下。
外部ウエイト構造なので、現場にてオモリの号数を変えてやることが出来る。
速く巻くときは重く、ゆっくりのときは軽く。と調整できる。
「?」と思われる外部ウエイト。
なぜここにナマリをぶら下げているのか。
それは、飛行姿勢を安定させるため。
ではお尻側にウエイト仕込めばいいのでは?と思うかもしれないが、
ルアーが長く、重くなると、いくら後方重心にしても回転しやすく、というか、回転が収まりにくくなる。
回転運動は、投げる動作を思い起こせば必然的に起こってしまうのは分かる。
キャスト時 竿を振りかぶると、進行方向に対してルアーが竿先より後ろにある時点では、頭が前、お尻が後ろ。
振り抜いてルアーが竿先より前に出た時点で回転を始め、お尻が前、アタマが後ろになろうとする。
そのまま慣性で回転する。
この回転するエネルギーは、当然重く長い物体の方が大きい。
僕が初めて青物用の垂直浮きのペンシルを投げたとき「なんだ?後方重心のわりに回転しちまうな」と感じた。
その釣りに精通している人にそのことを言ったら「フライ気味に投げれば回転しにくいよ」とアドバイスをいただいたのだが、生意気にもそれは妥協だな~と思った。
フライ気味に投げると回転が収まる理由は、例えると、ルアーが竿先より後ろにある時点でのルアーの角度を水平0度と考えて、
完全な水平ライナーで射出するとすると、放った時点でルアーは180度回転したことになる。
これを45度斜め前方に放ったとしたら、135度の回転となる。
回転エネルギーはだいぶ違ってくる。
それともう一つ、これが回転運動を収める大きな要因だと思っているのだが、
ラインが受ける空気抵抗だ。
フライ気味に投げると、それだけ糸フケが出る。
糸フケがでるとラインが受ける空気抵抗が増え、ルアーを進行方向とは逆方向に引っ張る力となる。
その力によって回転エネルギーを奪う。
このことを踏まえ、ではなぜウエイトをケツにぶら下げたのか?ということなのだが、
長い棒浮きの付いたエサ釣り仕掛けを投げた経験をお持ちの方なら分かると思うが、
長い棒浮きは、回転なんてしない。
浮きはオモリに引っ張られ回転しない。
オモリは長さが無いため回転エネルギーが小さく、更に浮きや糸が受ける空気抵抗によって引っ張られる。
この作用を利用したのだ。
以上、机上の空論でしたw
誘い出しのペンシルも